Obelix Trophy Race Report 4月30日  

X.4月30日レース準備と前夜祭


 MPROで起床

 寝袋に艇備え付けの毛布を巻いて寝たが昨日は寒くよく目が覚めた。夜中にフリースの上下を着込む。

オーナーと裕次郎が泊まっているホテルには、まだヒーターの暖房が入っていた。

マリーナのシクラブハウスの日の丸ャワーは、1ユーロで7分間お湯が出るが、コイン式なのであらかじめ予備コインを事務所で買っておかないといきなりシャワーが髭剃り中に止まって後の祭りとなる。

隣のシャワー室で、原さんが、髭剃り中に止まったシャワーに文句を言っているけど、付近のフランス人には何のことか判らないので誰も予備のコインは譲ってくれませんでした。

 この日は、1日整備などに忙しかった。回航中にメインセイルのリーチが折れたのでメインセイルをはずし、セイルロフトに持って帰って修理をしてもらう。

セイルメーカーのフィリップのほかにパリからクルーも来てマストチューニング。日本代表で僕が半日マストに上がってチューニングを繰り返したが満足な仕上がりにはならない。


ふと、クラブハウスを見るとクラブ旗とフランス国旗に並んで日の丸がはためいている。感激!

MPROは日の丸を積んでいなかったので、急きょ、フィリップが会社に電話して日の丸を作るように指示している。

セイルメーカーだからお安い御用だろうがよく気のつく人だ。


レース前日なので、マリーナも相当人で賑わいだした。
隣の船もマストに上がって作業をしている。
5,6艇はマストに上がっている。


夕方、やっと作業を終え、楽しみな宴会タイムマリーナの前にある海鮮レストラン「Le Transat」で前夜祭。

前菜の海老・蟹・カキなどの船盛り料理「フルー・ド・メ」にシャンパンで乾杯をし、カキをほおばりながら海老や蟹にも手をのばしている食い意地のはった俺と思いきや誰も口を聞かず、ひたすら食いまくっている。蟹は味噌が分厚くつまって美味いし、カキも最高。特に殻のまるいカキは、海水と淡水が混じる河口付近で養殖されているそうで、とにかく美味い。フランスでも高級品のようだ。



ブロンド美人のウエイトレスが、「ボナペティ」(召し上がれ)と微笑みながら次から次に料理を運んでくれる。CMの主人公になったよい気分(こんなCMがありましたよね)

料理とワインを堪能したあと、帰り道のバーも表敬訪問し、ウイスキーを1杯。千鳥足で船に帰還する。レース艇が多いので船に泊まっている連中は少なそうだ。

船に泊まるセイラーは減ってきましたが、船に泊まるのはそれなりに快適で、ホテルなどでは味わえない楽しみがあり僕は好きなのです。


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